- 古往今来 -
中国青銅器展
-In All Ages-
Chinese Bronzes Exhibition

開催期間
平成26年3月6日(木)~3月15日(土)
Mar 6 (Thu.) to Mar 15 ( Sat.), 2014

ご挨拶▼

 このたび中国 青銅器展を開催する運びとなりました。
三十五年にわたり日本近現代、朝鮮古美術、中国古美術を中心に企画展を開催してまいりましたが、青銅器展を開催することは東洋の工芸美術を生業としたときからの長年の夢でありました。
 青銅器は祭器、生活用具、楽器、装飾として古代中国の覇者たちの権力、権威、富の象徴として制作されたものであります。およそ三千七百年前に始まるといわれる中国青銅器は黄河文明圏に先立つ他の三大文明圏の青銅器文化にはない高い鋳造技術力を有し、銘文が記された器物は古代中国の歴史的な資料として高い価値を有します。
 美術的な側面からは素材(銅と錫)そのものの持つ硬質な格調高さもさりながら多種多様な器形と文様、錆びた緑青色は中国 日本のみならず世界中の美術愛好家の垂涎の的であり、美術遺産として未来永劫受け継がれるものでしょう。
 黄河中流域に興った中国最初の王朝といわれる夏の二里頭(にりとう)文化(紀元前1700年)に青銅器は始まり二里頭(にりとう)を継承する商(殷)の二里岡(にりこう)文化で鋳造技術は発達したといわれます。続く西周、春秋戦国時代、五百五十年に及ぶ動乱を終わらせた統一王朝 秦、秦の青銅器技術を継承した西漢(前漢)の劉邦、『史記』が書かれた前漢七代武帝までを青銅器文化の括りとしました。
 日頃ご愛顧頂いておりますお客様はじめ広く美術愛好家の皆様方に楽しんで頂ける展覧会となりますことを願っております。何卒、ご来廊、ご高覧下さいますようお願い申し上げます。

出品作品▼

豆(トウ)一、尊(ソン)二、尊缶(ソンカン)一、觚(コ)二、
敦(トン タイ)二、爵(シャク)三、盉(カ)一、卣(ユウ)一、鬲(レキ)一、壺(コ)一、瓶(ヘイ)一、博山炉(ハクサンロ)二、
飾四、人面一、銅刀一組、古銅銭二組
【出品点数】 計 二十五点

 

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