-古往今来-
高麗李朝 古陶磁展
-In All Ages-
Goryeo,Joseon Ceramic Exhibition

開催期間
令和元年9月18日(水)~28日(土)
日曜・祝日休廊
Sep 18 (Wed.) to Sep 28 ( Sat.), 2019
the gallery will be closed on Sundays and National holidays



ご挨拶▼

赤坂游ギャラリーでは平成元年の開廊以来三十一年に渡り朝鮮半島の陶磁器、金銅仏、李朝家具をご紹介してまいりました。令和初の高麗李朝展は朝鮮半島が生み出した陶磁器(硬質高温焼成の新羅土器、高麗青磁、李朝前期の井戸・粉引き・鉄絵など日本の茶人に“高麗もの”と呼ばれた粉青沙器、中期から後期の白磁の中で最も愛陶家に高い評価を得ている李朝中期(十七世紀後半)から後期(十九世紀前半迄)の白磁の逸品を中心にご案内いたします。
今回特筆すべき作品は次の三点です。李朝白磁は灰白色、灰青色の堅手白磁から十七世紀末には金沙里窯系と言われる明るく純白感ある白磁が誕生しました。白磁堆線文壺(高21.5×径18.6㎝)は遺作の少ない鎬文の中でも、凸型の箆で一気に鎬文を入れ稜線の鋭さを際立たせることで李朝白磁の凛とした様相を表しています。白磁に青花(呉須・回青)で嫁菜(キク科)と蘭を描いた白磁青花秋草染付花瓶(高26.4×径12.6㎝)は李王朝の宮廷画員の手によるもので余白を十分取りながら細筆で軽妙に描かれ、簡潔、清浄を旨とする李朝美を代表するものです。赤黒い土に白土が掛けられ、透明釉が施され、焼きが柔らかいためか気泡から染みが生じて雨漏り状の斑となっている雨漏り堅手茶碗(高7.2×径13.8㎝)の侘びた景色は薄手に成形された胎、高台脇の削り、見込の目跡と合わせ鑑賞性の極めて高い茶碗と言えます。
暑さの残る初秋ではありますが、李朝陶磁の粋をご高覧戴きたくご案内申し上げます。






【出品作品】▼

高麗時代・李朝時代の陶磁器30点、新羅時代の金銅仏1点、高麗末~李朝前期の木彫仏像1点  李朝家具10点 
計42点

 

画像をクリックすると作品の詳細が見られます If you want to know more about these works ,please click on the images.