梅澤 美子
Umezawa Yoshiko



企画趣旨▼

一般に七宝とは金属器胎の表面にガラス質の釉薬を窯の中で熔着して彩飾したものをさします。
その古(いにしえ)をたずねると、正倉院御物にもみられるように飛鳥・奈良時代に遡ります。その後中世では衰退していましたが室町時代以降、桂離宮や聚楽第、日光東照宮の建築に使われたり、江戸時代には文房具や飲食器にも使用されています。
明治時代以降は、釉薬が混じり合わないよう金属線を釉薬と釉薬の間にたてて紋様を形成する有線七宝という技法が盛んになりました。

梅澤美子さんはそのなかでも角針七宝という難しい技法により制作されています。
角針七宝とは銀胎の表面に厚みのある金属線(0.3mm以上)を図柄の曲線、胎の曲線にそって使用するわけですが、金属線が太くなるほど釉薬が剥離しやすくなるそうです。
日本工芸会で受賞されるなどご活躍中ですが、大変手間のかかる技法のため作品点数が少なく個展は滅多に出来ません。
このたびウエブギャラリーにてご紹介するにあたり貴重な作品をご提供いただくことが出来ました。
帯留をはじめ装身具は、眺めて楽しく、身につけて嬉しくなるものばかりです。
ご質問などございましたら、お問い合わせ下さい。(ギャラリースタッフ・石川 裕子)

作家挨拶▼

美大生の頃、桂離宮にある釘隠(くぎかくし)引手(ひきて)金具類の時代を超えた美しさに魅かれたことが工芸七宝を学ぶきっかけとなりました。
こもれ日・木陰・雪解け…美しい瞬間を 文様を超えた空間・宇宙を表現したい。
作品に沿うよう、ガラス質釉薬+顔料を炉で炊き合わせ、色・透明感・質感を探ります。
建築装飾・宝筥・仏具・装身具中心に出品いたします。

作家略歴▼

1952年
東京に生まれる
1982年
日本伝統工芸展 初入選
1988年
聖グレゴリオ教会パイプオルガン七宝装飾部分制作
1988年
国際ジュエリー展 初入選
2005年
伝統工芸諸工芸部会展 入賞
2006年
日本工芸会 東日本伝統工芸展 入賞
2009年
伝統工芸諸工芸部会展 鑑査委員
東日本伝統工芸展 鑑査委員
2010/2012年
個展開催

日本工芸会正会員

 

画像をクリックすると作品の詳細が見られます / If you want to know more about these works ,please click on the images.