梶原 靖元
Yasumoto Kajihara

作家ご紹介▼

唐津の旅館でのこと。
地元の食材をふんだんに使った料理を、さりげなく味のある器にのせてもてなされた。
作者を伺うとご夫婦で作陶していらっしゃるという梶原靖元さんのものだった。
翌日唐津の町は「唐津やきもの祭り」の初日、運よくご夫婦におめにかかれた。

梶原さんは唐津焼の起源ともいわれる飯洞甕窯跡の近くに窯を築き、韓国、中国の古窯を訪ね歩き、古唐津の研究に没頭されてきた。
定説にとらわれず、古唐津は土ではなく、石でつくられている。その考えにいきつき、家のまわりの砂石を石臼で砕き、水簸している。
釉薬も全て付近の草や落葉(桜・クヌギ・欅など)を使い、穴窯で焼き上げる。
当然その時々であがりは異なり、歩留りは悪い。
しかし、古をたずね試行錯誤の手間をかければ、なかにはこれはというものが出来上がってくるのだという。

以前骨董店に自分の作品が並んでいたことがあり、冷や汗をかかれたそうである。
それ以来サインをいれておられる。
一見武骨にもみえる形の中に、古陶の趣が潜む。

うつわを育てる楽しみを味わっていただけることと、ご紹介させていただきます。
(ギャラリースタッフ 石川裕子)

作家略歴▼

1962年
伊万里市南波多に生まれる
1980年
有田工業高校 デザイン科卒業
1980年
唐津焼窯元 太閤三ノ丸に弟子入り
1995年
唐津 和多田にて独立する
1997年
佐里 大谷に穴窯築窯
2001年
韓国 古窯めぐり(高麗青磁窯)
2002年
韓国 古窯めぐり(宝城粉引)
2003年
韓国にて研修
2005年
中国遼寧省の地質巡検
NHK「侘びの茶碗をよみがえらせたい」放映
2007年
NHK「美の壺」出演
2009年
中国河南省汝窯青瓷古窯跡視察
2012年
韓国 梁山にて作陶
2013年
韓国 通度寺にて作陶
 

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