粉青沙器　搔落蓮魚文扁壷 Flask,Buncheong with fish design

高麗/李朝１４～１５世紀 Goryeo Dynasty/Joseon Dynasty,14～15th century

扁壷は古代の青銅器に祖形があり円盤形の皿を張り合わせたものと胴を叩いて扁平にしたものがあります。掻き落としは白土を前面に塗り、文様の輪郭を箆で描いた後、背景部分の白土を掻き落とします。宋代の磁州窯の技法のひとつですが中国陶磁にはない朝鮮陶磁の魅力である自然な趣が円窓の中の蓮と魚を生き生きと描いています。日本で三島手と珍重された様式美はここから始まります。製作地は粉青沙器の名品を多く生んだ現在の慶尚南道、又は全羅南道地方と推定されます。

高21.3　幅16.5　奥行8.1㎝