白磁瑠璃地角瓶 Bottle,White PorcelainSold/売約済

李朝時代　後期分院里窯 Joseon Dynasty

色絵陶磁が生まれなかった朝鮮陶磁にあって銅を顔料とした辰砂の赤と呉須（酸化コバルト）を顔料とした瑠璃地は白磁、青花、鉄絵の中にあって色鮮やかな存在であったと思われます。類例は少ない。首は中くびれで胴は箱型の陶土の固まりを刳り貫くか、型か、張り合わせのいずれかによって成型されています。呉須をたっぷり含ませた刷毛で全面を塗り、濃淡の色むらが景色となっています。畳付きは四方に足があり、窯の中で釉薬が引っ付くのを防ぐため拭き取られていますが、高台内は丁寧に白釉が施されています。製作地は京畿道広州郡。

高17.7　径11.5㎝