- 古往今来 -
中国古陶磁展ⅩⅢ
-In All Ages-
China Ceramic Exhibition ⅩⅢ

開催期間
令和4年6月30日(木)~7月9日(土)
Jun 30 (Thu.) to Jul 9 ( Sat.),2022
11:00~18:00
会期中は休まず営業いたします。
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ご挨拶▼

この度赤坂游ギャラリーでは十三回目の中国古陶磁展を開催します。
黄河中流域の仰韶文化に始まる中国陶磁の魅力は民族の群雄割拠の中で生み出された多種多様な造形、色彩、文様と強大な歴代王朝の支援による精緻な技巧と洗練された釉薬にあります。
特に釉薬は自然釉の時代が千五百年ほど続き、人工的に作られた釉薬を施した原始青磁(灰釉陶)が誕生するのは黄河下流域に誕生した龍山文化と言われる商(殷)時代の三千五百年頃前です。
やがて周時代の春秋戦国期の青銅器を祖形とする前漢の加彩、後漢の緑釉を経て三国時代(二~三世紀)には華南越州窯で青磁、黒釉陶磁が産みだされ、南北朝期(六世紀後半)の華北では釉薬から鉄分を除き、鉄分の少ない粘土を選ぶことで白磁が産みだされます。
西域の影響を受けた唐代の三彩は皇帝の墳墓を飾る明記(めいき)として花開き、宋・金時代の青磁・白磁、天目等の黒釉陶磁は日本の数寄者、茶道家にも唐物として珍重されました。
やがて元時代の釉裏紅、明、清朝時代の青化・五彩で中国陶磁はその頂点をむかえることになります。
今回は三彩(褐釉、緑釉、白地に透明釉)とペルシャ銀器に祖形がみられるパルメット文様の貼花が施された唐代八世紀頃の三彩貼花文鍑、仏教文化最盛期に河南地域の白大理石で製作された菩薩仏頭、北宋時代十一世紀磁州窯で製作された黒釉白堆線文壷などの優品をご覧いただけます。
初夏の候、幣ギャラリーにて中国のいにしえの美をご堪能いただければ幸甚に存じます。
                           令和四年 水無月
                           赤坂游ギャラリー 主人敬白



【出品作品】▼

緑釉銭函(後漢時代) 青磁四耳壷(南北朝) 三彩貼花文鍑・加彩兵士俑 対(唐時代) 三彩印花文盤・褐釉貼花龍耳壷(遼時代) 黒釉白堆線文壷・青白磁銹班文合子(北宋時代) 白磁 囷・黒釉梅枝文壷(南宋時代) 黒釉銹班文碗(金・元時代) 菩薩仏頭 白玉(唐時代)
他陶磁器二十点 金銅仏二点 石仏二点 俑一点 
計二十五点

 

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