過去の展覧会(平成24年度)

煌(きらめ)き
遠藤文子 ジュエリー展

開催期間
平成25年2月21日(木)~3月2日(土)

ジュエリー作家 遠藤文子の個展を開催いたします。
遠藤氏は彫金作家故藤原友彦先生に師事。その自由な発想から生み出される装身具に新鮮な驚きを感じ彫金装身具の制作を始め、四十数年になられます。
シルバー、ゴールド、天然石を素材に、「身に着ける小さな造形」としての創作ジュエリー展は、弊ギャラリーが開催する彫金作家の初個展となります。
是非ご高覧賜りたくご案内申し上げます。


心の華
岩松是親油彩展 Ⅸ

開催期間
平成25年1月31日(木)~2月9日(土)

岩松是親氏の九度目の個展を開催いたします。 明治時代から続く銀座の老舗額縁店「古径」に生まれ、幼少のころから日本の洋画壇・日本画壇の大家とその作品に囲まれて育った岩松氏は、洋画家の故三岸節子氏に師事し自らの後継者と言わしめました。
力強い筆致と幾重にも重ねられた色彩で描かれた大輪の花や、抒情的な風景は、氏の長年のテーマである「生きていることの歓びと苦悩」を表現し、見る者に社会や人間のあり方を問いかけ続けます。
また、幼少の期宮城県石巻市の渡波で夏を過ごすことが多かったという岩松氏は、東北地方を襲った震災に衝撃を受け、それをテーマとした作品ガラス絵「3.11 祈り」を発表、日仏現代美術展で名誉総裁賞を受賞されました。同作品は大震災が風化されず長く人々の記憶に残って欲しいという岩松氏の願いのもと、今年八月石巻市に寄贈されました。同作品は現在石巻市庁舎にて震災のモニュメントになっています。
九回目の今個展は、この一年間に描きあげた新作13点を中心に計18点を展示いたします。


大藏達雄
根来塗と高麗李朝ノ酒器展

開催期間
平成25年1月10日(木)~1月19日(土)

木曾で代々の轆轤師の家に育った大藏達雄の仕事は素材を探すことから始まる。
雅味溢れる氏の漆は根来のもつ様式美だけでは語れぬ自在な大らかさがある。素材である木の表情を生かしきった漆塗りのなせる技である。氏が塗る漆は高麗李朝の質朴な酒器のもつ雅趣に実によく似合う。 是非ご高覧賜りたくご案内申し上げます。


水輪廻
緒方良信 彫刻展Ⅲ

開催期間
平成24年12月20日(木)~12月29日(土)

大理石の一大産地であり世界の大理石が集積されるイタリア・カラーラは彫刻家の聖地と言われ、世界中から彫刻家を目指す芸術家が集まっています。
地中海に面する港からは古代のギリシャ、ローマの建築物の材料が出荷され、彫刻作品はカラーラで製作されたものも多くあります。
イタリア国立美術大学彫刻科でメッシーナやグレコに師事した緒方氏は世界中のコンベンションで数々の賞を受賞した国際的な彫刻家で有りながら 日本では何故か無名に近い人物です。
平成6年、9年に弊ギャラリーで緒方氏を紹介して以来15年ぶり三度目の個展を開催いたします。
是非ご高覧賜りたくご案内申し上げます。


古往今来
中国古陶磁展Ⅶ

開催期間
平成24年12月6日(木)~12月15日(土)

中国古陶磁の展覧会を開催します。
七回目となる今回は前漢時代の灰陶加彩雲気文壷、唐時代の褐釉龍耳瓶、清朝時代の総辰砂で製作された鴟尾(龍と鯉)対などの逸品から乾隆帝の硝子、珍しい漢代の漆芸品など古陶磁のみならず中国工芸史がうかがえる品揃えとなっております。
是非ご高覧賜りたくご案内申し上げます。


高麗憧憬
安田道雄 作陶展

開催期間
平成24年11月8日(木)~11月17日(土)

安田道雄の初個展を開催します。
昭和二十四年に京都に生まれた安田氏は、伊賀・番浦史郎氏に師事の後、滋賀県大津市琵琶湖畔の風光明媚な景観のなか作陶を続けています。
井戸茶碗に魅せられ、40年にわたりその研究に取り組まれてきました。
永い道のりを経て複元された井戸茶碗の東京での初発表となります。
粉引・伊羅保釉による作品もあわせて展覧致します。
利休以来、日本人の心をひきつけてやまない高麗茶碗の奥深さを味わっていただきますようご案内申しあげます。


古往今来
高麗李朝 工芸美術展

開催期間
平成24年10月11日(木)~10月20日(土)

東アジアに置いて朝鮮半島は古来より中国の政治、文化の影響下にあり美術工芸もその時々の中国王朝の模倣の印象を持ちますが、技巧を凝らした精緻な中国美術とは異なり質実さや素朴さ、諧謔性のある意匠は朝鮮民族の感性に根差したもののように思えます。また驚くほどの多様多種な形状には中国陶磁に拘らない柔軟性を観てとれます。
高麗時代の弥勒菩薩半跏思惟像、大作の仏画 阿弥陀如来座像とあわせ高麗青磁、粉青沙器(三島・粉引・刷毛目・鉄絵)、白磁(青花・鉄砂)など37点を展示します。 是非ご来廊、ご高覧下さい。


夜長月のあかり 月見月の花籠
田中旭祥 竹芸展Ⅳ

開催期間
平成24年9月13日(木)~9月22日(土)

竹芸家・田中旭祥の十年ぶり、四度目の展覧会を開催いたします。
田中旭祥は明治四十年創業の竹工芸店・竹清堂の三代目で、花籠や茶道具の実用的なものから能楽の作り物(舞台美術)まで、幅広い分野の作品を手掛けています。
中でも照明は居間、書斎、玄関脇、茶室など室内の様々な空間と調和し、モダンな雰囲気と安らぎを演出してくれます。
今回の展覧会では「灯・花・茶」をテーマに、照明、花籠、茶道具など、伝統工芸品として鑑賞するだけでなく、生活の中に取り入れ楽しめる作品を発表致します。


第十一回 蔵出し展
現代工芸美術
~茶道具を中心として~

開催期間
平成24年7月5日(木)~7月14日(土)

東京近郊在住のI氏ご夫妻が長年にわたり収集されたコレクションの蔵出しを開催します。中里無庵の唐津茶入、黒田辰秋の棗、二代目畠春斎の釜など重要無形文化財保持者による作品から千家十職永楽善五郎の茶碗、二代田邊竹雲斎の花籠、五代三浦竹泉の祥瑞捻文水指など茶道とともに技を継承する名跡の職方の作品68点を展示いたします。またこれからの季節にふさわしい、涼やかな鈴木三成の青磁水指やガレーの茶入れも出品します。蔵出しですのでお求めやすい価格にての展示販売会です。是非ご来場くださいます様お願い申し上げます。


古往今来
中国古陶磁展Ⅵ

開催期間
平成24年6月7日(木)~6月16日(土)

毎回ご好評をいただいております中国古陶磁の展覧会を開催します。
唐代の黒釉から宋代の建窯天目茶碗、明代の龍泉窯青磁まで、精神に訴える洗練された美しさで日本・朝鮮に大きな影響を与えた、中国古陶磁の歴史がうかがえる品揃えとなっております。
6回目の今回は、清・乾隆帝の時代に技術を高めた乾隆ガラスも含めた37点を、一堂に展示いたします。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


李朝家具・古陶磁・書
室礼 游 李朝家具展

開催期間
平成24年5月10日(木)~5月19日(土)

住空間に陶器、漆器、染織、硝子、竹、書、絵画など古今の作品を取り入れ、日々の生活をより豊かで美しいものにしようと試みる企画、「室礼 游」。五度目となる今回は李朝家具16点を中心に、朝鮮陶磁、書画を取り合わせた室礼をご紹介します。
オンドルの影響で家屋に収納の少なかった時代に発達した李朝の家具は、現代の私たちの暮らしにおいても声高な自己主張をせず、柔和で穏やかな美しさを演出します。
パンダヂや金庫は天板を置き床に見立て、書案(ソアン)や文匣(ムンガブ)は飾り棚として、珍しい火鉢は花生として見立てることが出来ます。
李朝家具の持つ時代を経た味わいやたたずまいは、古陶磁や現代の作品と調和し、風情のある空間を演出してくれることと思います。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


創業二十五周年記念 第二部
食のうつわ展

開催期間
平成24年4月19日(木)~4月28日(土)

創業二十五周年記念展の第二部として、「食のうつわ展」を開催いたします。
陶器、硝子、漆芸・木工の人気工芸作家による、日々お使い頂ける酒器・食器を取り揃えた本展覧会は、弊ギャラリーの中心的な企画としてご好評いただいております。十二回目の今回は、個展開催歴のある作家を中心に品揃えをいたしました。 是非ご高覧頂きますよう、ご案内申し上げます。


創業二十五周年記念 第一部
陶ノ粋

開催期間
平成24年4月5日(木)~4月14日(土)

この度、創業二十五周年企画として「陶ノ粋」を開催いたします。
現役で創作活動をされている重要無形文化財保持者、芸術院会員、日本陶磁協会賞金賞受賞者の諸先生十八名の作品二十点を展示致します。世界に冠たる陶芸王国日本の伝統と技を受け継ぐ諸先生方が長い歳月を費やし独自に切り開かれた意匠、造形美を最新作で以って総覧出来る場でもあります。
是非ご来場、ご高覧頂きますようご案内申し上げます。


高麗李朝ノ酒器展

開催期間
平成24年3月15日(木)~3月24日(土)

素朴な佇まいから、安土・桃山時代より日本で重宝され、愛されてきた朝鮮陶磁。高麗の青磁や李朝の白磁、粉青沙器、粉引等の陶磁器には、国籍・時代を超えて私たちの生活に寄り添い、憩いをもたらす色あせない魅力があります。
今回は朝鮮の陶磁器から、手元に置いて楽しめる徳利・盃を中心に展示いたします。愛着のわく酒器を見つけていただければと思います。
ご来場、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。