過去の展覧会 Past Exhibitions (平成25年度/2013)

-古往今来-
先史土器展
ペルシャから中国へ

-In All Ages-
Prehistorical Earthenware Exhibition
From Persia To China

開催期間
平成25年12月5日(木)~12月14日(土)
12/5/13 to 12/14/13

人類が文字をまだ持たず文書記録がなかった先史時代、今から1万数千年前に土器は造られるようになったといわれています。
主に貯蔵や調理または食器として用いられ、やがて用途が広がり鑑賞や埋葬用などにも使われました。 制作方法も手こねから型に嵌めるもの、とぐろ巻きなど進化し、装飾や彩色も発展しました。 高その造形は素朴でありながら、現代人を超える感覚をも備え驚きや見る楽しさを与えてくれます。
今回はペルシャよりアフガニスタン、パキスタン、インダス、中国に至る文化圏で誕生した土器・土偶(紀元前2000年~紀元前1000年前後)を中心に展覧致します。
年の瀬のひととき、是非ご高覧いただけますようご案内申しあげます。


-古往今来-
高麗李朝工芸美術展

-In All Ages-
Goryeo,Joseon Art Craft Exhibition

開催期間
平成25年11月7日(木)~11月16日(土)
11/7/13 to 11/16/13

このたび高麗李朝工芸美術展を開催いたします。
高麗は日本の平安時代中期から南北朝期にあたる450年余、それに続く李氏朝鮮は室町時代から明治末にあたる520年余の長い統一王朝です。
二つの時代はそれぞれに全く異なると思える工芸美術を花開かせました。
高麗工芸美術は陶磁器においては中国の北宋の影響もあり青磁が中心となり、仏教文化の隆盛は多くの金銅、青銅、石彫、木彫の仏像彫刻を生みました。
李朝時代になると初期の段階では高麗青磁の技法の延長線にある粉青沙器(日本では三島手、粉引、刷毛目など)が誕生し、日本の茶道文化にに強い影響を与えました。
また国教となった儒教はその精神によって簡潔素朴な白磁(青化、鉄砂、辰砂、)や李朝家具をもたらせたと言えるでしょう。
朝鮮半島は隣接する巨大な中国の各王朝の影響を受けながらも、時の経過のなかで彼の民族特有の感性や価値観に基ずく意匠、造形感を作り上げたのだと思います。
秋の一日、ご来廊、ご高覧賜りますようご案内させていただきます。


-古往今来-
金銅仏展

-In All Ages-
Gilt-bronze Statue of Buddha Exhibition

開催期間
平成25年10月10日(木)~10月19日(土)
10/10/13 to 10/19/13

この度、朝鮮半島と中国の金銅仏30点を一堂に集め展示致します。
中国・六朝時代(222年~589年)や明代(1368年~1644年)、朝鮮・三国時代(4~7世紀)や李朝(1392年~1910年)初期の金銅仏など、日本の仏像彫刻の源流となった金銅仏の数々を身近でご覧いただける機会となります。
青銅三尊仏など貴重といえる優品も出品されます。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


-瓷の耀き-
加藤 孝爾 陶展

-Radiance of Porcelain-
Koji Kato Ceramic Exhibition

開催期間
平成25年9月12日(木)~9月21日(土)
09/12/13 to 09/21/13

中国宋代の、厳格な中にも優美性を備えた神秘的な陶瓷に魅了され作陶をして参りました。とりわけ油滴に代表される鉄釉は、鉄の含有量、焼成方法等の諸条件により、結晶、色調が様々な変化をもたらしいつも新たな発見や喜びをもたらしてくれます。
この度、赤坂游ギャラリーにおきまして三回目の個展を開催させて頂くはこびとなりました。今回は、北宋時代に焼かれた漆黒の陶瓷、黒定に取り組み烏黒として鉄釉のレパートリーに加えました。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


-砂の雫-
村山 耕二硝子展

-Drop of Sand-
Kouji Murayama Glasswork Exhibition

開催期間
平成25年8月22日(木)~8月31日(土)
08/22/13 to 08/31/13

東北は宮城・仙台を拠点に活動している作家の村山耕二氏は、ガラスの歴史的な背景を含め古代から現代までを、縦横無尽に駆け抜ける力を持った、素材感のあるガラスの作品をつくる作家です。
「大地を融かす」というテーマを基に、アフリカのサハラ砂漠、地元宮城に流れる河川の砂を融かし、足元の砂からガラス素材そのものから創りだし、造形までを手掛ける姿勢にはロマンと共に、新たなガラス工芸のあり方をも問う様な勢いを感じます。
荒削りの感もまだ残る作風も有りますが、今の時代に生き、素材からガラスをつくり進む意思を、灯りを主体にした作品と、様々な沙漠と地域をガラス化したサンプルとあわせて、ご紹介致します。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


現代工芸作家
藏出し展

Modern Arts Crafts Warehouse-Clearance-Sale

開催期間
平成25年7月11日(木)~7月20日(土)
07/11/13 to 07/20/13

現代工芸作家の作品をお求めやすい価格で展示販売いたします。
人間国宝である鈴木 藏、吉田 美統をはじめ、伊藤 東彦、小川 待子、三原 研などの人気作家を含めた展示です。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


- 古往今来 -
東西古美術展

-In All Ages-
Western and Eastern Antiques Exhibition

開催期間
平成25年6月13日(木)~6月22日(土)
06/13/13 to 06/22/13

奈良正倉院の三彩を例にとるまでもなく日本文化に多大な影響をもたらした
古代ローマからギリシャ、ペルシャ、ガンダーラ、中国、朝鮮半島までのユーラシア大陸の古今の珠玉の逸品を一堂に展覧します。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


- 花の器 -
岩田 圭介 作陶展Ⅱ
IWATA KEISUKE

-Vessel for Flower-
IWATA KEISUKE Pottery Exhibition Ⅱ

開催期間
平成25年5月9日(木)~5月18日(土)
05/09/13 to 05/18/13

岩田氏の作品は焼き〆、灰釉、黒泥彩、金彩を駆使し、形状は伝統工芸とはおよそ無縁です。蘇我馬子の石舞台を思わせるもの、パリセーヌ川に架かる橋、大きな卵、釘状の造形物が一輪、一枝を挿花する一穴の用を持つ花器となっています。およそ花の器とは言い難い作品に、簡潔さと力強い挿花で華道界に新風を起こした草月流新人賞受賞の華道家 手塚まゆみ氏 が「対峙と融合」を試みます。 何卒、ご高覧・ご紹介頂けますよう、お願いいたします。


- 孤高の陶芸家 -
加藤 孝俊 遺作展

-A Lone Potter-
Exhibition of the Remaining Works of Takatoshi Kato

開催期間
平成25年4月11日(木)~4月20日(土)
04/11/13 to 04/20/13

中国宋時代の陶磁器は青磁、天目を生み、高貴さにおいて中国陶磁史にも多大な影響を与えました。
板谷波山、岡部嶺男、三浦小平二なども宋青磁に魅せられた作家たちです。
その宋時代の名器も超えるといわれる格調のある作品を生み出した故・加藤孝俊氏は日本工芸会、日展にも出品しない孤高の陶芸作家でしたが、その仕事は故・谷川徹三氏をはじめ見識高い方々からは極めて高い評価を得ていました。
窯業化学の学識と研鑽により生み出された曜変天目、油滴天目、青瓷、紅瓷は格調高いものです。
ご遺族の協力を得て、孝俊氏在命時、孝俊氏を後援された関西在住のコレクターより、ご出品頂いた作品を展覧いたします。
加藤 孝俊氏の格調高い釉調の世界をご高覧賜れば幸いに存じます。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます。


室礼 游 李朝家具展
一軸一瓶一重一灯

Shitsurai Yu Exhibition of Korean Furniture
Combination of One Painting and Calligraphic Work , One Pottery , and One Lighting

開催期間
平成25年3月14日(木)~3月23日(土)
03/14/13 to 03/23/13

住空間に陶、漆、染、竹、書画など古今の作品を取り入れ、日々の生活をより豊かで美しいものにしようと試みる一軸一瓶一重一灯「室礼 游」展。六度目となる今回は李朝家具16点を中心に、朝鮮・中国・ペルシャ古陶磁、竹の灯(田中旭祥)、竹の掛け花入れ(長倉健一)、書画(緒形拳・海老原露巌 他)を取り合わせた室礼をご紹介します。
オンドルの影響で家屋に収納の少なかった時代に発達した李朝の家具は、現代の私たちの暮らしにおいても声高な自己主張をせず、柔和で穏やかな美しさを演出します。 バンダジや金庫は天板を置き床に見立て、書案(ソアン)や文匣(ムンガブ)は飾り棚として、見立てることが出来ます。
李朝家具の持つ時代を経た味わいやたたずまいは、古陶磁や現代の作品と調和し、風情のある空間を演出してくれることと思います。
是非ご高覧・ご来場下さいます様お願い申し上げます